加水分解など無縁なシルナイロン幕の雄・ゴーライトが復活ってホント?



今月は週末ごとにいろんな事情で

キャンプに出られません




体調悪化もありましたが 雨の週末も多かった…

今年の9月は連休山盛りだったはずですが

まだ一度もキャンプしていないんですよね




次の週末こそ野に出られるよう 計画を練ってますが

それでも心配なのは空模様です




やっぱり台風シーズンですし

思い出すと 今年はこれまで 雨キャンプの確率が

去年までより高かったような気がします




今年行ったキャンプで数えると雪を含めて4回も降られてます

また撤収までは大丈夫だったけど

その直後に土砂降りなんてこともありましたし…




そのことについて書き出すと たぶん長くなるので

今回は割愛しますけどね




さて 実際にキャンプに出て 雨に降られたとしても

雨で濡れたテントを完璧に乾かすことができればまだ大丈夫なのですが

日常の中での保管まで考えると 高温多湿な日本では

どうしてもこの問題がついて回ります




ベタベタする感触をともなう生地の劣化…

そう 加水分解です

ここでいう加水分解とは 水分がついたまま

もしくは湿気が多い状態で保管したテントなどの

生地の成分が水と結びつき 化学変化を起こしてしまうこと




ベタベタな感触になったり 悪臭を放つようになったりするだけでなく

防水性能も著しく劣化してしまいます




この問題はテント生地の防水処理の仕方によって

差があることが知られており…




テントなどの幕体は屋外で使うのが普通ですから

何らかの防水処理が施されていますが そのもっとも一般的なものが

PU(ポリウレタン) コーティング



PUコーティングは比較的に安く施工できますし

テントなどの生地であるポリウレタンはもちろん

ナイロン生地に被覆することも可能です


また PUコーティングは 世間でも一般的な防水処理の手法

そのことは PUコーティングが施されているテント以外の日用品を知れば

よく分かります




リュックの内側の防水処理にも施されていますし

もっと身近なもので言えばこれ…




靴ですね

例えば上のシューズのミッドソールとして使われている合成底は

ポリウレタン製

ただし… です




ポリウレタンの合成ソールは

加水分解により こんな状態に劣化すなることがあります

また 同じようにソールに用いられるEVA樹脂(エチレン酢酸ビニルコポリマー)も

加水分解に弱いらしい





最近はEVA樹脂を用いた草履もあるようですが

保管する際は 下駄箱に入れっぱなしなんてもってのほか…

買い求めた際の箱に入れるか ファスナー付き保管袋に

シリカゲルと一緒に入れると良いそうです

この草履 履き心地はかなり良いらしいですけどね


つまりテントやリュックの防水 また靴底にも用いられるポリウレタンは

長所としては汎用性が高いのですが

短所として 加水分解により劣化しやすい性質があります




加水分解から立ち直らせた我が家のウォーラスにも

やはりPUコーティングが施されていたはずです

詳細は確認していませんが 製造はだいぶん昔なので間違いないでしょう


しかしテントやタープといったアウトドア用の幕体の防水処理は

加水分解しやすいPUコーティングだけかというと

そうではなくて…




シリコンコーティングという技術があります

その処理を施された場合の撥水能力はかなり高く

また加水分解等の劣化に対しても

高い耐性を持ちます




たとえばこれです

ヒルバーグの幕体は kerlonSP というシリコンを含浸された生地が用いられており

その耐久性は一生ものとも言われていますし…




我が家にあるこのテント 今はなきゴーライトのシャングリラ5も

シリコンコーティングされたナイロンである

シルナイロンで作られたもの




よくよく調べたら 厳密にはPUもコートされているらしいのですが

それでもシリコンを含浸されたぶん 劣化には強くて…




入手は2011年の夏でしたから もう8年前

いまだ加水分解とは無縁で さらさらした手触りのまま♪




雨にも相当な回数 降られてますけどね

シルナイロンは水切れが良いので乾燥も早いのです




ただ シリコンコーティングの幕体にもいくつか欠点はあります

ツルツルにコーティングされているがゆえ

メーカーロゴのプリントや通常のシーム処理剤が乗らなかったり

滑りが良すぎて たたみにくかったりすることと

またシリコン含浸処理に手間がかかるため 価格も高くなりやすいのです

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ヒルバーグ HILLEBERG アトラス 12770166 [テント]
価格:405000円(税込、送料無料) (2019/9/23時点)



ヒルバーグの幕体がこんなに高価な理由のひとつですね




しかしさすがに雨が多い日本だからと言って

シリコンコーティングが施された高価なテントやタープを

そうホイホイと買えるほど 私のサイフに厚みはありません (^^ゞ




シャングリラを買ったのは8年も前です

フライとネストとフロアの総額で7~8万以上だった記憶がありますが

それからずいぶん時間が経ってますから

シルナイロンなどの雨に強い素材を使った幕体が安くなっていないものかと

探してみたら…




おそれいりました

中華ブランドですが これ21Dのナイロンシリコンコーティングだそう

しかも驚いたのはその価格

なんと 11,900円で買えてしまうのだそう

ただしそれで買えるのはフライのみで

メッシュインナーを揃えるなら もう7,900円ほど払う必要があります




発売元はONETIGRIS(オネチグリス) という 

広東省深川にあるメーカーですが

そのオフィシャルストアのサイトを見てみたら

ビックリしてしまいました

見たい方は上のリンクからご覧ください




中華なアウトドアベンダーは なかなか侮れない存在になっているようです

ただ 色んな方がおっしゃっているように

○マゾンのレビューを見る限り サクラっぽい書き込みがあることも分かります…

しかしその素材を見る限り 品質を期待しても良さそうなプロダクトもありそうです





いつかサイフと心に余裕ができたら

試しに使ってみても良いのかもしれません

そう いつかね (笑)


…というのも最近になって

遅まきながら この事実を知ったのでして…


ゴーライトは2014年になくなりましたが その創業者たちにより

MY TRAIL CO.(マイ トレイル カンパニー)として蘇ったらしい




やっぱりお値段はそれなりに高いのですが 本物は本物

もちろんフライはシリコンコーティングです

しばらくMY TRAIL CO.の動向に注視していきたく考えてます







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tag : PU シリコン シルナイロン ポリエステル 加水分解 ゴーライト シャングリラ MY TRAIL CO

床用ウレタンワックスでベッタベタに加水分解した90年代のテントは復活したか?




ウォーラスのビンテージテント

そのボトム部を中心に防水処理と

加水分解のベタつき除去を進めています




まず防水処理は完了です

シームテープが剥離してしまったテントのボトム縫製部は

アライテントのシームシーラーで完封しました


続いてこちら




リンレイ ハイテクフローリングクリーン

この床用ワックスには PU(ポリウレタン)コーティングのテントの撥水や

加水分解によるベタつき除去に効果があるらしい


しかし これを探し当てるまでが大変でした

たぶん通常の体調であれば 何の苦もなく

車で何軒ものホームセンターを回れたのですが…




まだ5日間の発熱から完全に復調しきっていなかった身には

3店舗をまわるだけでもやっぱりツラかったので…(T.T)




ネットで買う方法もありましたが 連休中に作業を終わらせたかったので

その方法だと配送が間に合いませんしね

3軒目で見つかって良かったです


さてなぜこの床用ワックス剤がPUコーティングのメンテにも

効果があるのか…

おそらくその理由は ワックスの組成によるのではないかと…




裏面の成分に 「ウレタン樹脂」 とあります

この成分が テントの劣化したポリウレタンコーティングに

うまく作用して再生させるのかもしれません



ではベタつき除去の作業開始




ウェスにフローリングクリーン液を注いで染みこませます

液の状態は思っていたよりサラサラで

床用ワックスに対して持っていた固定観念が裏切られました

もっとドロドロの半固形な状態を想像していたんですよね




そのウェスでまずフロア立ち上がりの黒い部分から

拭き上げていきます

すると…




ボケましたが 数回ウェスでこすっただけで

途端に本来の黒さになってきた感じです…

実際は こんなに違います!




縫製部の左側がまだ拭いていない部分で

右がすでにハイテククリーンコートで拭き上げた部分

明らかに質感が違いますね




続いてフロアの黄色い部分も拭いていきますが

その前に…




まだ拭いていない部分で

加水分解の程度を視覚的に表現してみます

上のように指の腹を押しつけると…






フロアの生地が指に貼り付いて

いっしょに持ち上がってくるのがわかります


ところがハイテククリーンコートで拭いた場所は…






指にくっつきません




ま この状態にはなったものの

とりあえず全面を拭き上げた直後にフロアを触ると

少しベタつきが残った感じ…

「ああ やっぱりポロンTで処理した方が確実だったのか…」 と思いました

また施工中 特にボトムの黄色い生地を拭いている時に

今まで嗅いだことがない 何にも形容できないような変な匂い…



www

あるいは少し牛糞ぽい感じもしたので いわゆるモス臭…

過度に加水分解したのかと思しき匂いが漂ってきて

「ハイテクフローリングコートでやらなきゃよかったかなぁ」 とも思ったのです


が…




ベランダで1時間ほど風に晒していると

その匂いは完全になくなり

おまけに…




黄色いフロア生地に少しベタついた感じが残っていたのも

嘘のようにサラサラに…




完璧です

フライシートをポロンTで施工した時と変わらない

サラッサラの手触りが蘇りました




本当の効果を得るためには

1時間くらい乾燥させないとならなかったということらしい…


最少で1リットルからしか買えないので 中身はほとんど残ってますから

あと5つくらいテントを再生する余力もありそうです (笑)





これで再びこのビンテージテントを生き永らえさせることが適いました

あとは体力を戻したら いつでも行けます♪








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tag : ウォーラス ボトム リンレイ ハイテクフローリングコート ワックス ポリウレタン PU テント メンテ 復活

テント本体の加水分解・撥水対処はシーム処理から始めよう





洗濯と乾燥が済んだウォーラス TWO-STARS

そのテント本体です




前世紀の産物で 今年の4月

フライシートの方は加水分解のベタつき除去と撥水の処理を行いましたが

そのたった4ヶ月後に 今度はテント本体の加水分解が始まったことが

判明してしまいました 認めたくありませんでしたけどね (^^ゞ


で テント本体にも処理が必要と行動に移すにあたり

最初に洗濯してゴミを落としたものですが…




これもゴミです 古いシームテープ

まだ剥がれたものがプラプラとくっついていたので

テント本体の縫製に編み込まれた部分から

ていねいにちぎり 捨てました




前世紀末頃から頑張ってくれていたのでしょうが 機能はしていませんし

再生もできませんからね


次にベランダで設営します

テントの撥水処理等をおこなう時は やっぱり設営状態で

幕体生地にテンションがかかった状態の方がやりやすいです




テントとベランダの幅がギリギリです

かといって 庭の芝生の上で作業すれば枯芝を巻き込みますから

この場所で これからの処理をおこないます




手始めに テントの中に潜り込み

テント床面から剥がしたシームテープの代わりとなる防水処置を施します


ちなみにウォーラス TWO-STARSのフロア面を

簡略化して表すとこういう構造です



逆T字に走っているのが縫製部

つまりこのテントのフロアは3枚の生地を縫い合わせて作られているので

逆T字の 縫製部=シーム

完全に 防水=シール しなくてはなりません


ということで 再びこれの出番♪




アライテントのシームシーラー

その威力は ヘリテイジのタープのシーム処理にも使いましたが

軽井沢で見舞われた警戒レベル3の豪雨下で

一滴の雨漏りも起こさなかったほど強力です




さすがの山岳テントメーカー

そのケミカルは きちんと使えばしっかりした効果が得られます




ということでシーム塗布開始




平坦な箇所はシームシーラーをチューブから

そのまま縫製部に垂らして 縫い合わせられた部分よりやや広めに

筆で覆うように塗っていきます


ベランダで設営して斜めってしまった部分は…




垂れても大丈夫なように

縫製線のやや上めにシーラーを塗り…






確実にシールするよう 筆をジグザグに走らせつつ

シーラーを載せていきます




逆T字の三叉路部分はやや厚めに塗り…




これでフィニッシュです




最長で一辺が6メートルあるタープの複数箇所を

シームシールした時と比べたら 3人用テントの床面は

その半分以下の距離で済んでしまいます

時間にして10分間の作業で終了 楽勝でした




そして30分ほど放置し シームシーラーが乾燥したら…




このケミカルを使います

もちろん本来はテントの撥水処理用ではないのですが

調べたところ かなり効果があるらしいので…

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

リンレイリンレイ ハイテクフローリングコート 1L
価格:1620円(税込、送料別) (2019/9/16時点)



しかしこれ なかなか実店舗で売っていなくて

入手が大変だったのですが…(^^ゞ






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tag : ウォーラス テント 撥水 加水分解 フライ ボトム アライテント シーム シール 処理

今度はテントボトムの撥水メンテ… ご無沙汰してましたがやっと回復しました




一週間も更新の間隔があいてしまいましたが

まさかこんなに長引くとは思ってませんでした




先週の木曜夜に発熱し 金曜に近所の内科に通院しましたが

熱の高さからインフルエンザを疑われ 検査したものの結果は

しかし そのあとで医師から下された所見とおり

頭痛を伴う発熱は続き 火曜までずっと38度以上をキープ…




水曜にやっと頭痛が収まり 平熱近くに戻ったものの

今度は胃腸が食べ物を受け付けず…

食べられなければ熱が引いた後も体力が回復しませんから

やむなく仕事を早退する日があったほどでした

そんな状態でしたから ブログにはまったく手を付けられなかったのです




ゼリー状の栄養食品 こういう時にはありがたい存在でしたが

大人しくしていた甲斐があって ようやくこの週末 連休になって

少し復活した感じがしているところです

ご心配のコメントもいただいております ありがとうございました




さて…

おそらくはこの夏の酷暑により蓄積した疲労から来たダメージが

引き起こしたであろう発熱は ようやく収束しつつありますが

今の体力ではまだ野に出られそうもないですし

この連休は持ち帰った仕事と これのメンテをして過ごすことにした次第




ウォーラス TWO-STARS のメンテナンス


…ってこのテント メンテは完了して

すでに実地で使用していたはずなのに… ?




そんな声が聞こえてきそうですが実を言いますと…

この夏の過日のキャンプのこの時に

新たな不具合が露呈してしまってました






7月に末子と行った久保キャンプ場の撤収時のこと…




テント本体のボトム部分のシームテープが剥がれてしまいました

それはキレイに剥がれてくれたので ショックのあまり

画像には収められず… (T.T)


また9月になった頃 自室に置いておいたウォーラスのテント本体を

サックに手を突っ込んだ状態で触る機会があったのですが

ボトム部分もややしっとりした手触りになっており

どうやら加水分解が始まったっぽい…




できるなら認めたくないけど 認めざるを得ない…


つまりこれ以降 そのままで使用すれば

床下の結露程度でも幕内に浸水してくるおそれがありますし

また加水分解が進行すれば もっとベタつきが酷くなり

悪くすれば牛糞のような悪臭すら 放つようになるかもしれません

そして現在の状態は おそらくいまメンテを始めれば

何とか復旧できるタイミングに差しかかっていることは明らかです






4月末にメンテした際はフライシートの撥水処理作業のみで

テント本体は手を付けていなかったんですが

その時はボトム生地の手触りに問題は感じなかったのに…




思い当たるのは5月の改元10連休でのキャンプ

この時がウォーラスのメンテ後 シェイクダウンでしたが

芝サイトでは結露もしたし 雨にも盛大に降られてました




フライシートは大丈夫でしたが ノーメンテだったテント本体は

加水ダメージを受けていたのでしょうね


ということで TWO-STARSの本体の撥水処理メンテ スタートです

まずはテント本体を洗濯します




とりあえず汚れ落としの意味で 普通の洗濯洗剤で洗って

きれいにしてから…




天気は曇りだったので 気兼ねなくそのまま外で乾かします

しかしこの後 残念ながら小雨が降り出してしまったため

作業は中断…




目論見では 前回の撥水処理で余ったポロンTが

まだ缶の半量以上残ってますから それを塗布してメンテ終了…

そう考えていたのですが 雨降りが幸いしました

ここで思い止まり よくよく考えてみると…






かつてウォーラスだけでなく MSRのオレンジ幕もポロンTを使い

撥水処理して再生させたのですが

どちらも共通しているのは フライシートのみの再生だったこと

もともとMSRツインシスターズは2ポールシェルターなので インナーテントは存在しないのですが



しかし今回撥水処理しようとしているのは

フライではなくインナーのテント本体で

ボトム部分の生地を含みます




ウォーラス TWO-STARSでいえば 上の画の黒い生地部分がそこ

ここをシーム処理を含めてきっちり撥水しなくてはなりません


しかし 言ってみれば…

たまに雨が降ることがあり たまには濡れることもあるフライシートよりも

天候にかかわらず 絶えず 「地面」という水分を揮発する存在に

接し続けているテントのボトムは

加水という要素で見た場合 フライシートよりもずっと過酷な状況下で

使われていることになります




そんなボトム生地を撥水メンテするのに

フライシートと同じ撥水剤で処理して大丈夫なのだろうかと

ふと思い当たったのです




そしていろいろ調べた結果

意外な材料を使うことで ポロンTを使わずとも

テントのボトム部分を撥水メンテできそうな情報を得たのですが

その材料を買うまでが大変でした

続きます







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tag : ウォーラス ポロンT 撥水 フライシート ボトム テント メンテ シーム 頭痛

新幕入手? 途轍もなく雨に強い形のヴィンテージタープを手に入れた!




過去に「このカタチってカッコイイ」と思いつつ

なかな縁がないものの例として挙げた幕体があります




これです MSRのトゥーウイング

しかし残念ながら もはやモチヅキのHPを探しても

MSRの現行ラインナップには存在しない過去のもの…




キャパとしては2P

2人までしか収まらない小振りなタープなのですが

なぜカッコイイと思ったかというと それは例年

いまの時季になると感じることでして…




雨期のある日本で その時季であっても外遊びをしたい身としては

梅雨の時季に 雨に濡れにくいカタチ…

トゥーウイングのように 幕体左右生地が地面に近いところまで張り出せる幕体は

理想的なフォルムであると言えるのです


もっとも姿カタチだけで言えば

トゥーウイングと同じMSRで似た形状の

この幕体も所有しております




MSR ツインシスターズ

ただ キャパ的には同じ2人用であるものの

トゥーウイングよりもう少し小さいのです




大きさとしてはひとまわり小振りですし

それにもうひとつ問題がありまして…




この幕体は冬季にこそ威力を発揮しますが

初夏といって良い梅雨の時季は 中に入るとちと暑い…(^^ゞ




マッドスカート付きなので

寒い時季にこそ寒くなく過ごせるような構造を持っていますから

現在の気候上からのニーズとは異なる4季用テントなのです


雨に強そうな形状でキャパ的に問題がないものとしては

最新の幕体ではこんな選択肢もあります




オガワのトリアングロ

この幕体なら雨の吹き込みも防ぎやすい形状と言えますが

実は同じオガワでも 過去のプロダクトの中に

ワタシのニーズをもっと的確に捉えていた幕体がありました




それがこれ

フィールドタープ オクタ といいますが

このタープなら幕体左右生地の頂点が4つとも

みごとに地面に近いだけでなく

天頂部付近はポールすら巻き込むような縫製に仕上げられており

多少の強雨の吹き込みなど問題にならない構造を有しています


ただしこの幕体 すでにカタオチしてから10年近い時間が経過しており

いちばん最近見たのは5~6年前のオークションが最後でした

そのオークションに入札したのはもちろんですが

残念ながら他の方が最高額で入札され

結局手に入れられずに終わったのです

が…




最終的に ワタシにもその幕体に縁があったということらしい




これいま手元にあります

詳細な経緯は後日談としますが 長年待ち望んだ幕体です

またもやヴィンテージの域の幕体を入手したことになりますが

このカタチなら今年の梅雨は 雨でも快適なキャンプができそうです







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tag : MSR トゥーウイング ツインシスターズ 梅雨 キャンプ 雨に強い幕体 オガワ トリアングロ フィールドタープ オクタ

耐用25年化へ計画的リペア・H10頃製造のタープをR5過ぎでも使えるようにする



ヘリテイジタープのシームリペアの続きです




ヘリテイジというブランドをご存知ない方も多いでしょう

しかしカモシカスポーツと言えば聞いたことがあるという方も

いられるのではないでしょうか?




カモシカスポーツは1964年に

東京 中野で起業された山道具屋さん

現在の本店は高田馬場にあります




あのエスパースやヘリテイジは

カモシカスポーツが独自販売する山岳用品のブランドです

世界初の厳冬期用ドーム型テントの開発や

GORE-TEX を採用した登山用品を積極的に販売されてきたのは

起業者であり登山家でもある高橋和之氏の見識によるところが

大きいのだと思います




ではいまはバリバリの山岳用テントしか作っていないのでは…

と思ったそこのあなた! 違います




こんなモノポールシェルターも

立派にヘリテイジの現行品 !




ま これも山での使用前提に作られているとは思いますけど




このクワッドサルーン(Quad Saloon)は

ピラミッド型のフロアレスシェルター

ストックを連結してポールにしていますが

ポールもストックも付属しません

ただし連結のためのポールコネクターは同梱されており…




↑左の黒いベルトがそれ

手持ちのストックを連結してポールにするのですが

幕体高は152センチだそうですから…




ローベンスのテレスコピックポールを合わせて

キャンプ場で使うのもアリかもしれません

間違いなく他人とはかぶることなどあり得ないと思います (笑)


さて他人とかぶらないことでは

我が家のヘリテイジタープも 古いので

絶対的な自信があります (笑)




このバリバリにオートキャンプ仕様なタープが

ヘリテイジで販売していたのは 前世紀末ころですから

さすがに防水性能はヘタってきてしまいました

それをリペアするためのシール剤はこちら




今回もアライテントのジェルタイプを使いましたが

店頭価格はこうでした




1本504円 3本で1500円ちょい

買ったのは少し前で 好日山荘かモンベルか忘れましたが

ネットで買うより近くの山道具屋さんを探した方が安く済むかもしれません…



では作業開始




まず①の最長の縫製部から塗り始めます

短い部分から始めてしまうと 万が一途中でシーラー剤がなくなった時に悲惨なので…




さすがに6メートルは長いです

こうして見てしまうと不安になります…(^^ゞ




平筆を開封してシームシーラーを塗り始めます

が…




今週前半は太平洋岸に寒冷前線の嵐が吹き荒れましたからね

日曜日の時点ですでに風が強めです

なのですが 途中でこの風に助けられていることに気付きました

羽虫が飛んでいないので♪




シームシール中に羽虫が付いたら

下手すりゃ虫入り琥珀みたいになりますから

余計な心配をしなくて済むのはありがたかった…







MSRやウォーラスでやってきた経験が活きていると感じます




塗幕は薄く 塗り残しはなくをモットーに取り組んでおりますが

確実に縫い目を捉えてシーラーを被らせている感覚がありました




そして太陽も味方します




初夏を思わせるような強烈な晴れ方なので

あっという間にシーラーが乾いてくれるし♪




気が付くと15分で6メートルを塗り終えていました

薄く濡れたので シーラーもまだ半分近く残ってます


続いて②の2箇所です




シーラーの硬化時間は30分~1時間なのですが

陽光のおかげで10分もあれば乾く感じ

硬化を確認してから布団バサミを調整して②の部分が

ベランダの手摺りにくるようずらして…






②の縫製部はさっきより短いので

一辺につき10分で塗布完了です





しかしここで時間切れ

強い見方がひとり去ることになります




太陽が屋根の影に隠れてしまいました




なんとか日があるうちに

③の縫製部2辺まで塗りきりたいところ…




…なのですが

この部分は一筋縄ではいきませんでした




③の部分はシームテープの糊が

特にたくさん残っていたのです

そこで古シーラー剥がしのために用意したアイテム

その1を登壇させます




いわゆるフツーのガムテープです (笑)




糊だけが残っている部分は その固着はあまりしつこくないので

ガムテで大丈夫

ガムテを押しつけてぺたぺたと…






何度か繰り返すとこうなりました




透かし文字で見えにくいですが

5枚上や3枚上の元の画と比べると

格段にキレイになったことが伝わると思います




また糊だけでなく

たぶん前所有者が塗ったであろうシーラー痕も残っていたので

これを使うことにします




ペイントうすめ液

古シーラー剥がしアイテム その2 です




シームシーラーも有機溶剤系なので

ペイントうすめ液も効果があるはずと目論んで…






ウェスに染み込ませてタープのシーラー汚れを叩いて落とします


するとやはり効果アリ




糊は少し残ってますが シーラー痕はきれいに消えました


このあとは日没前に作業を終わらせるべく

しかし塗り残しがないようにと集中モード…




けっきょく作業開始から1時間ちょうどで

全ての縫製箇所にシーラー塗布完了♪




日が落ちてきて太陽光が減ったところで

ドギツい黄緑の物体を撮ったので

色が変なことになってますが シーラーの塗り残しは…

たぶんありません




これでいつ雨キャンプになっても大丈夫

1990年代 おそらく平成10年前後に製造のビンテージタープは

少なくともあと5年ほど…

令和5年くらいまではノントラブルで使えるでしょう




生地がしっかりしており 元もとの素性が良い幕なので

幕体のコーティングも崩れておらず ポロンTの塗布はまったく不要でした


リペア効果を高めやすい印象があり 品質の高さはさすがです


復活したヘリテイジタープなら

いつ豪雨キャンプになっても大丈夫でしょう




むしろ豪雨の中で試し張りしたいくらいだったりして…(笑)







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tag : ヘリテイジ カモシカスポーツ タープ シーム シール シーラー 布団バサミ ペイントうすめ液 ガムテープ

ヘリテイジタープ防水処理・必要なのはポロンTでなくフトン干し用のアレと学用品だった



先の更新の終わり方からすれば

リュック新調について続けるべきなのでしょうが

それの購入とほぼ同じタイミングで始めたことがあります




ヘリテイジのヘキサ

この幕体のリペアも開始してしまいました

ヘリテイジというのはカモシカスポーツのショップブランドで

いわばエスパースと同系列



バリバリの山道具屋さんが過去に作ったタープですが

山で使えそうな小振りのタープではなく

何を血迷ったのか オートキャンプ仕様のデカいヤツなのです




製造されたのはおそらく1990年代末頃

コンディションの良いものを ネットオークションで見つけ

落札したのは2年前の夏のこと






鮮やかなエスパースグリーンに黒いパイピングの縁取りは

ともかく格好良くて いまではすっかり 我が家のサイトに

なくてはならないタープになっていたのですが…




先の10連休中です

ウエストリバーACでのキャンプ中に 大雨に見舞われた際

縫製部から 盛大に雨漏りを起こしてしまいました


お気に入りのタープなので早急に対策したく

この週末にリペアに取りかかった次第であります…




まずは洗濯機で2回ほど回します




縫製部を除いた幕体生地の防水力は落ちていない手応えがあったので

手始めに普通の衣料用洗剤で洗って汚れを落としますが…


洗濯機から取り出し 広げると

当然のように…




こうなります




まだ残っていたシームテープが浮いて

剥がれてきたので…




思い切って全部のシームテープを剥がしてしまいます




幕体やレインウェア等縫製部のシーリングに用いる部材としては

ジェル状のシーリング剤と シームテープが思いつきますが

後者はアイロンの熱で圧着するタイプがほとんどです




ジェル状のシーラーとは違い 熱で溶かす糊の接着力は

もともと弱いですし 洗濯機にかけでもすれば

すぐに剥がれてしまいます


いやいや

幕体に貼り付いていた時は白く感じたけど…




緑色の幕体生地からはずれると

シームテープもずいぶん黄ばんでいたことが判明…




製造された90年代からずっと幕体に貼り付いていたのでしょう

その黄ばみ方には 思わず歴史を感じてしまいます


ちなみにこのタープで シームテープが貼られているのは

下の図の白い帯の部分 5箇所ですが…




①の部分のテープはとっくにありません

今回の洗濯で②と③のテープが剥がれてきたので

思いっきりはがした次第です




幕体にはテープの糊が洗濯の水でふやけて残ってますが

まだ濡れた状態であれば 指の腹でこすると簡単に落ちますし

乾いてしまっても別の手を使えば落とせます

別の手というのはリペアの工程中で紹介する予定




糊を剥がしつつ 天日干ししつつで乾かしたのちに

我が家の とある場所へ運ぶことに…




家屋上階のベランダ

ここが作業場所ですが 布団バサミを使って固定しました (笑)


本意では幕体にテンションがかかった状態…

つまり設営してピンっと張った状態にしてから

シール処理を行いたかったのです




でも さすがに6メートル近い稜線長のタープを

作業にちょうど良い高さで設営するのは

自宅の庭でも おそらくキャンプ場でも難しいですからね




この手摺りを使えば 稜線の6メートル近い部分もしっかり伸ばせますし

作業するにはちょうど良い高さになります




手摺り部分の幅があるのが助かりました

そして布団バサミはもっと助かった…




この日は風がやや強め

その中でタープが暴れるのを押さえるにはうってつけでしたから♪




ちなみに今回の処理にポロンTは使いません

用意したのは上の アライテントのシームシーラーと…




スーパーの学用品コーナーにあった

馬毛画筆10号平筆




筆先の幅といい馬毛のコシといいかなり使いやすかった

ウォーラスの時もこれにすれば良かったと後悔しきり…(^^ゞ


他にもホームセンターなら普通に買える資材をいくつか使いましたが

それらは別の更新で紹介します







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すぐ垂れるシーム剤をきれいに塗る方法・24年前製造のウォーラス幕リペアが(仮)完了…


やっと調べがつきました

米Backpacker誌の1995年8月号の記事に記載を発見



これはもっと後日の同誌ですが いま再生を手がけているテントは

歴史ある海外アウトドア誌のおかげで

平成7年頃の製造と分かりました




平成最後の更新は 今からなんと24年も前

1995年頃に製造・販売されていた

ウォーラスのヴィンテージテント…

その再生シリーズの最終章です



前回までにウォーラス TWO-STARは

ポロンTによる撥水処理を終えていますが

前の更新で大事なことを書き忘れていました


それは…

これからポロンT塗布による幕体の撥水処理を考えている方がいられたら

絶対に設営状態で行うべき ということ





畳んだ状態では幕体表面の傾斜による

「垂れ」の効果が期待できません

とにかく粘度が低く シャバシャバのサラッサラな液体ですから

床面に広げると塗りにくいですし…





メチャクチャ揮発しやすいため 垂らしながら塗った方が

確実にロスが減ることにもなります

ポロンTをテントに塗布する際は

必ず設営状態にしてから行いましょう






…前置きが長くなりましたが

ポロンTによる撥水処理の次はこれを使った作業です




フライシートの縫製部をシーム処理します

シーム(seam)とは「縫い目」とか「継ぎ目」のことですが

アウトドア用品では前者の「縫い目」のことを指す場合が多いです




「縫い目」ですから ほぼ間違いなく針の穴は開いています

その縫製時の穴を何も処理しないままで雨などに濡れると

必然 水の分子は通るわけで すなわち雨漏りが起こります




そうならないように「縫い目」を

「封印(シール)」したり「被覆(コート)」したりするのがシーム処理で

この作業を「シームシーリング」や

「シームコーティング」 などと呼ぶこともあります


テント等幕体の雨漏り防止のため必要な処理のことですが

市販品はほとんどが工場出荷状態ですでに施されており

例えばこんな雨に降られても…




縫い目から雨漏りなどしないのですが

古いテントだったり 新品でもガレージブランド製の幕体だったりすると

ユーザーによるシーム処理が必要となるケースがあります




例えば玄人指向な快速旅團さん

こちらで扱うテントタープは

新品も自前でシームシーリングする必要があります


そして我が家に来たウォーラスも

茶変したシームをこそぎ落としてしまったので…




その処理が必要なのでした

というワケで アライテントのシームコートを求めておいた次第です




ちなみに1本20グラム入り




最後にシーム剤を使ったのはMSRツインシスターズのリペア時ですが

確か5年くらい前だったと思います

その時はどれくらいの量を使ったのか

まったく憶えていなかったので 今回は2本用意しました




あと筆も アライテントのシーム剤にはハケの類いは付いてきませんから




このシーム わりと入手しやすくて安いし

一度硬化すれば防水性能もしっかりしているのですが

粘度がやや低く ゆるいジェル状なので

塗布時は垂れとの闘いです

ポロンTは恣意的に垂らしましたが シームはできれるだけ不要な箇所には垂らしたくないもの

少し油断すると 本来塗布すべき縫製部ではない場所に

すぐに垂れてしまうので…




こうやって チューブで塗布したらすぐに筆で追いかける感じで

塗り広げてます 筆はもう少し幅のある平筆の方が良かったかな…(^^ゞ


なお上の画は撮影する都合上 片手で作業してますが

本当なら片手にシームのチューブ もう片方の手に筆を

別々に持った方が絶対に塗りやすいです…(^^ゞ


ところが…




プラモデル作りや工作で 過去にセメダインを使った方は

それを初めて使った時のことを思い出して欲しいのですが

メタル製のチューブに入った接着剤って

下手に圧を加えると 止めどなく中味が溢れ出てくることがあり

今回がまさにそれでした…




塗っている間じゅう この先端の極小な穴から

ずーっとシーム剤がニュルニュルと出続ける状態…(^^ゞ

垂らしたくない液が止めどなく出てくるということは

ノンストップで作業を続ける必要があるということで

ほぼ手を離せず 休憩することもできず…




ひたすら塗って 気づいたらシーム処理が終わってました

嵐のように過ぎた時間だったなぁ (^^ゞ




ちなみに2~3人用のこのドーム型テントで

アライテントのシーム剤は1本のみ使用

残ったもう1本はスペアとして保管ですね


シーム硬化は30分から1時間かかるので

50分ほど時間ほど置いてから…






いよいよペグループの加工




ただの輪っかであるウォーラスのペグループコードを

テンション調整機能付きに変更すべく

ハサミを入れます




ザクッとぶった切って…






切断面をライターで炙り ほつれ止めします




溶けて固まればほつれてくることはありません


そこにプラバックルなどのパーツを仕込み…




ウォーラス TWO-STAR のコード幅は約20ミリで

プラバックル類は25ミリ幅の物で揃えてあります





ほぼ20分の作業で完成しました




これでウォーラス TWO-STAR のリペアは

一応 決着を見たことになります が…

(仮)ということで押さえとく方が良いのかも

あまりにも古い幕ですからね 続きがあるかもしれませんので


そして早速 今日からウォーラスも持ってキャンプに出るのですが

今日明日は思いっきり天気が悪いらしい…




現地ではいきなり

雨漏りするかどうかの検証から始めることになりそうです…(^^ゞ







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tag : ウォーラス ヴィンテージ アライ テント MSR シーム シーリング ポロンT プラ バックル

強力な撥水剤だけどすぐ気化しちゃうポロンT・塗り方にはコツがある



ひとつのことを諦めず

最後までやり遂げるのは大切なことですが

そうできないと分かった時 ある程度のところで見切りを付けることは

これも大事な選択行動です


いろいろと手を尽くしましたが これ以上は難しいらしい…




ウォーラスのテント TWO-STAR

樋口一葉1枚くらいで我が家にやってきたヴィンテージテントは

フライシートにほんの少々の加水分解があったり

古いシームが茶変して貼り付いていたりして

何度も水洗いし 有機溶剤とタオルで

茶色い汚れをこそぎ取りました




ある程度はきれいになったと思います

しかし何年もの間…

いやもしかしたら10年以上

生地に貼り付いていたであろう汚れは

たった数日のリペアではどうしようもなかった…




これくらいにするのが精一杯でした


自分ひとりで行う孤独な作業だけに

完璧を求めようと思えば もっと時間と手間をかけても良いのですが

そうするのは無駄なことのように思えてきました

細かい薄汚れがあまりにもしつこいのです


そこで…




酷い汚れはだいたい落ちたし

遠目ではキレイになったし 何より20年以上前のテントだし…

この状況までで洗浄完了として 次の手を打つことにしました


そんな結論に達して ここまでのテント画は

庭でフライシートを裏返しにして設営した図…

つまり次の作業に入る直前のものです


ではまず 撥水処理から




5年ぶりに再び求めたポロンTを使います




ハケは作業当日の朝 ホムセンで求めてきました






開栓も久しぶりですが

以前はこんな中蓋はなかったような記憶が…




プラ皿にシャバシャバと注ぎ

ハケで試し塗りしましたが

相変わらずです




とにかく揮発が早いのなんのって… (^^ゞ


具体的にはこんな感じ

↓塗布直後はこうなのに…







↓塗布して1分 経たないうちに…




ほとんど揮発してしまい

塗った場所が分からなくなります


この時は晴天の太陽光の中なので

良く見ると塗り跡を見つけられましたが

例えば夕暮れや屋内で作業していたら

途中でどこまで塗ったか分からなくなるような…




それくらい揮発性が高い塗布剤

おまけに無色透明だし 粘度も低くてサラサラなのです


ちなみにポロンTを薄めて使いたい時は

これを用いるのだそう



薄め液として使える白ガスも揮発性が高いですし

空気中に消えないよう封じる術がほぼ同じと言えば 揮発性の高さや

低粘度でサラサラな液状感が伝わるでしょうか



そこでこうしました




ポールによって形成された梁や縫製部を目印のラインにして

あらかじめ塗る範囲を決め 範囲の外枠から塗り始め…




いま塗る範囲は赤線の中


次に自分で決めた枠の中を塗りつぶします




垂れてますがこれでOK

むしろ好都合です

またハケを運ぶ方向として

必ず 上から下へ 塗るようにしました




上から下へハケを走らせることで

サラサラのポロンTは確実に垂れるのですが

垂れた先は ほぼ縫製部に沿って流れます




つまりこうすることで いちばん撥水性を発揮して欲しい縫製部に

より多くのポロンTを染み込ませることができます

また前述したとおり 揮発性はメチャメチャ高いのですが

揮発するより垂れる方が早いので

空気中に散って無くなる分の無駄を減らすことができます




某所で聞いた話ですが プロのビル清掃業者が床や窓掃除などを行う際は

初めに外枠から拭き始めて 次にその中を拭いていくらしい

また清掃用具使用上の鉄則として 必ず室内の 「上から下へ」 と作業を進めるそうです



なおポロンTの撥水効果をじゅうぶん発揮させるには

100~200パーセントの浸透で良いそうで

片面からの一度塗りでも全面を塗り終えれば大丈夫だろうと判断し

たぶん塗り残した箇所はないので 一度塗りだけで終了




セイウチマークの左面が最後に塗った面ですが

ここもすぐに乾きました




缶の中を覗くと 半分以上残ってます♪

ウォーラス幕は再撥水処理するかもしれませんから

きっちり蓋を閉めて保管しておくことにします



続いてはこれ…




アライテントのシームコートの出番ですが

長くなるので次に続きます




次のヴィンテージテントリペア最終章は

たぶん 平成最後の更新です







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tag : ウォーラス ポロンT 撥水 ヴィンテージ テント リペア 上から下へ

連休中にテントリペアするならこのシーム剤がオススメです



加水分解は少なく ゴム製コードはやや伸びていたものの

あのウォーラスのテントがずいぶんと安く手に入ったのですが

安かったいちばんの理由はここらしい…




縫製部にシーム剤が塗ってありますが

思い切り砂を巻き込んでます


砂汚れなら水洗いすればなんとかなるかもしれないと

そう思って手洗いしたり 洗濯機で洗浄したりしましたが…




淡い期待は淡いままだった


縫製部以外の古いコーティングはだいぶん剥がれましたが

シームはむしろ浮き立つ感じになってしまいました




この幕体にシームを打った人は

ざっくばらんな性格の持ち主だったらしいです




縫製部以外にもシーム液を撒き散らしてましたから…


何はともあれ 水で洗って落ちないとなれば

シーム剤を溶かすための手を打たなければなりません

そう考えて 近所のホムセンで求めておきました




ペイント薄め液 有機溶剤です

ブラシも買いましたが けっきょくこっちは無駄だった

古タオルを敷き その上にウォーラスのフライシートを置いて

別の古タオルに薄め液を染み込ませたもので

シームの跡をゆっくりとこすってみることにしました




裏返したフライシート

こんな感じに劣化したシームが茶褐色に残っています




ただ 有機溶剤系をフライシートに使うにあたり

PVC生地へのダメージも考えられるので

使うのはほんの少しだけにします


…で ↓ これが施工前




古タオル単体だけでこすった時はビクともしなかったのですが

薄め液を染み込ませたタオルでゆっくりとケアすると…


↓施工後




手始めに縫製部ではない部分のシーム汚れを拭いてみたら

こうなりました

少しずつですがシームを溶かして取ることができてます


↓別の箇所の施工前です





↓施工後





一応 落ちるは落ちる感じなのですが…




さすがに上のようなシームが盛られて雫のように輝いている部分だと

汚れもしつこい感じ




施工後にシームの盛り山は取れましたが

周囲の汚れまでは完全に落ちません


部分的にきれいに仕上がるところもあるのですけど…

↓施工前





↓施工後




いやいや…

これは道のりが長そうだ…(^^ゞ


どうやらこのヴィンテージ幕をGWにデビューさせるという目論見は

キビシくなってきた感じがします…


見通しに暗雲が立ちこめてきましたが

それはともかくとして…

ウォーラス TWO-STAR の復活に向けた

必須アイテムも入手しておきました




2つほど手配したのですが

ひとつはこれ




藤倉さんということは アレですアレ




リピしました ポロンTです

以前MSRオレンジ幕を復活させた際にも入手し その時は全部使い切らなかったのですが

古テントと一緒に譲ってしまったので



そしてもう一品は…




楽天から購入

シームを落としている最中ということは

それが済めば新しくシーム処理しなきゃなりませんから




アライテントのシームコート

シーム剤としての防水性能も良くて

あの有名なシームグリップより乾きも早いし

これがいちばんコスパが良い気がします





少量なので使い切れますし

何より安いですし

これ好日山荘の実店舗の店頭でも探せると思います




過去にシームグリップも使ったことがありますが

こっちはチューブがデカイので量も多く 残ると中で固まってしまい

次の機会に開けようとするとカチカチでもう使えない…

そんな事態が起きやすいんですよね


なおポロンTとアライのシームはそれぞれ別店舗で購入したものの

どちらも佐川便だったせいか

同じタイミングで配送されたのですが…






藤倉さんとこはポロンTの缶ぴったりの梱包だったのに対し

アライテントのシームは…




空き空きでした

これ宅配便でなくメール便で良かったのでは? と思ってしまった… (^^ゞ

チューブ物なので破裂の危険を考慮してのことかもしれませんが…




何にせよ どちらのケミカルも

使うのは 大型連休の後半になるのかもです…(^^ゞ

前半で行くキャンプは天気悪そうですから シーム処理が済んでいないテントなんざ

とてもじゃないが使えません…(T.T)





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